ITバレーカンファレンス@松山にいってきた
先日11/22に松山でITバレーカンファレンスがあったので行ってきた。
- http://cybozu.co.jp/company/job/2010conference.html
- http://labs.cybozu.co.jp/blog/hata/archives/2008-10-30-1.html
- http://blog.bz2.jp/archives/2008/11/post-87.html
松山でこういった集まりは珍しいし、僕自身も参加するのは初めてだったけど行って良かった。良い刺激になりました。(懇親会に参加できなかったのが非常に悔やまれる。。。)
もう誰か書いてるかもしれないけど自分なりに感想などを書いてみる。
サイボウズはなぜ松山でつくるのか?
- サイボウズ松山開発部長 門屋さん
- ポニョは良いよ
- グループウエアって誰でも作れるよね → No. サイボウズにしか作れないグループウエアがある。
- 長年の開発・サポート過程で語り尽くせないノウハウがある。→社内ノウハウのデータベース化。共有化。
- コアライブラリは自作(デジエではテンプレートエンジンやDBエンジンも自作、ガルーンではPHP拡張も自作)
- .NETやORACLEは採用せず導入時のユーザ負担の軽減を重視
- こだわりをもつ技術者がいる ※「http.conf開かせたら負け」
- サイボウズのプログラマに上流下流の区別なし(PG,QA,UI,Document)
- なぜ松山に? → 開発拠点の分散。地元に帰りたい人たちも定着させる。
- ポニョはジブリにしか作れない。ポニョ良いよ。
自社の開発・開発者にこだわりを持っていることがとてもうらやましい。
請負の仕事に追われがちな地方の中小企業ではなかなか難しそうだけど、自社提案・自社製品の開発における姿勢や手法は見習うところが多いと思う。あとポニョみようと思った。
最初は誰でもDQN
- ウノウ株式会社 CTO尾藤さん
- 過去のメーリングリストでの発言紹介「Q. Linuxの使い方が分かりません」「A. つらいでしょうが頑張ってください」
- インターネット、Linuxとの出会い→JE,konの真鍋さんが同高専卒→俺にもできんじゃね?→Vine Linux for SPARCの開発に参加
- 勉強会ブーム
- 地方でももっとやろうよ
- メリット(外部からの刺激、技術力アップ、人脈の広がり、懇親会楽しい)
- 一人でやってると技術力はアップしない。技術に慣れるだけ。
- オープンでいこう→Give & Take
- 結論:「恐 れ な い」
- 「Q.地方で勉強会したらきてくれますか?」 → 「A.自費でも参加します。」
まず尾藤さんが着ていた「/dev/null」Tシャツが気になった。あれは欲しい。
内容は面白くて笑いも起こっていたけど、恐れないというのはとても大事だと思う。地方だからといって勉強会できないワケじゃないし業界について行けないワケじゃない。恐れずにやってみることが大事。地方で勉強会したら着てくれるらしいwコレは期待。
産官学で行う未来のICT人材発掘・啓発
- 愛媛大学 小林教授
- Teenagerへのエンジニアイメージの払拭と人材発掘への取り組み
- EPOCH@まつやまの発端の経緯
- 単なる産官学連携はつまらない
- インターハイや甲子園のように将来のエンジニアが「松山」を目指すように
- EPOCH@まつやま
- 純粋なプログラミング能力を試す大会。
- ビンゴやオセロなども取り入れゲーム性も高めた。
- 県内だけでなく県外からも多数の参加あり
- 去年よりも参加条件が厳しく(2名以下のチーム→2名1組のチーム)なったけど今年は去年以上の参加申し込み
EPOCH@まつやまのとりくみは去年から知ってたけど経緯が分かって面白かった。
今年は見に行けなかったけどせっかく地元で面白いことやってるので来年から注目してみよっと。
成功する技術者
- サイボウズラボ 代表取締役 畑さん
- 基本重要。→とにかく何が重要か分からなくてもやっておくべき。
- アセンブリ言語はコンピュータの仕組みが分かって良い。知ってると知らないとではコードの質がちがう。
- 技術力+社会人力が必要。→コミュニケーション能力や人から教えてもらえる能力も大事なこと。
- 信頼は実績に宿る。→良い技術者になるにはコツコツ積み重ねが必要。
- 35才定年説。→意識の持ちよう。会社組織の中でも開発者としてあり続けることは可能。
- かっこよさ。→エンジニアの地位向上のためには子供が憧れるようなかっこよさも必要。
- エンジニアとしての成功の定義は人それぞれ。
自分にとって成功の定義がどこにあるのか考えたことなかったけど、多分自分を含めた誰かが幸せになるようなものを作りたいというのは根底にあると思う。全然具体的なものじゃないけど、この根っこの部分がブレると自分は多分ダメ。このへんでお金のためとか会社のためとか言い出すと不安定になる。あくまでも自分の作るものの先にはユーザがいることは忘れないでおきたい。
発表者の皆さんはいずれも愛媛・松山に関わりのあるひとばかりでとても刺激のある内容でした。企画してくださった関係者の皆さんありがとうございました。
「鉄は熱いうちに打て」じゃないですが、この流れで地元の勉強会ブームなどが沸き起こるとすごいうれしい。というか自分で企画しろていうことですね。わかります。