Mac Mini(201006) に Ubuntu を入れる

仕事で小型のサーバーが必要になったので色々選定してたら、「この間でたMacMiniLinuxいれたらいいよねー」ってことになった。

勢いで注文して普通にBootCampでやろうとしたけど結構ややこしかった(というか無理矢理っぽい)のでメモ。

1. BootCampでパーティションを作る

この辺はまぁいつもの感じ。

アプリケーション->ユーティリティ->BootCampアシスタント

を起動して、Linux入れるようにパーティションを作る。
一応、OSXは残した状態にするので、OSX=80GB と残りに分割。

その後、Windowsをインストールするか聞いてくるけど無視して終了。

2. rEFItのインストール

この辺もいつもの感じで。

http://refit.sourceforge.net/

上記からrEFItの最新バージョン (〜.dmg) をダウンロードしてインストール。

インストール後、ターミナルで以下実行して有効にする。

$ cd /efi/refit
$ ./enable.sh

3. UbuntuのインストールCDを作成

公式のインストーラを使うと普通に失敗します。
原因は、MacMiniのchipsetドライバ(MCP89)にカーネルが対応しておらず、CDドライブもHDDドライブも認識されないため。

どうやら最新のlinux-kernel2.6.34では対応している様子だが、UbuntuDebianのtestingでも対象のkernelじゃない。
Ubuntu10.04のkernelでもパッチ当てればイケるっぽいので、探してみたら ここhttp://macbookpro7-1.daviey.com/)にパッチ適用ずみのインストーラーイメージを発見。

ということで、上記から 「ubuntu-10.04-desktop-amd64-macbook71.iso」をダンロードしてCDに焼く。

4. CDからブートしてUbuntuのインストール

※ちなみに、最初HDMI->デジタルで画面出力してたけどうまくいかなかったので、ここで Mini DisplayPort->RGB出力に繋ぎ換えた。HDMIでも何とかする方法があるかもしれないけど未確認。

1) CD入れて「C」キー押しっぱなしで電源投入してCDからブートさせる。


2) Ubuntuの起動メニューが表示されたら、一応「vga=791」だけ付け加えてインストーラを起動した。(これは別に無くてもいいかも。)


3) 画面が激しく乱れて、ファミコン状態になっているかも知れないけど、まぁあとでなんとかするとしてそのままインストールを続行する。


4) パーティションは適当に、/boot:512MB(ext3), swap:4096MB, /:残り(xfs) にした。結構時間かかる。


5) 途中ネットワークカードの認識で躓くけど、まぁこれも後でどうにかなるので気にせず続行。


6) GRUBのインストール場所は 4 で作成した /bootパーティションに指定した。rEFItの関係でデフォルトのMBRにしちゃうと何となく駄目な気がしたので。


そんなこんなでインストール完了。再起動。
再起動時に、rEFItの起動メニューにUbuntuが追加されてるので、Ubuntuを選択して起動させる。

5. ドライバとかのインストール

とりあえずUbuntuがあがってきたけど、

  • 画面がひどい(ファミコン状態)
  • ネットワークつながらない
  • 日本語環境が中途半端

という感じなので、なんとかする。

1) NICドライバの入手
MacMiniNICBroadCom 57765 なので、インターネットの使える別マシンBroadComのサイトhttp://ja.broadcom.com/support/ethernet_nic/netxtreme_desktop.php)からLinux用のドライバ(tg3)をダウンロード&解凍してUSBメモリとかでUbuntuにコピーする。


2) NICドライバのインストール
Ubuntu上で以下を実行

$ cd [ドライバの入っているフォルダ]
$ tar xzvf tg3-3.105h.tar.gz
$ cd tg3-3.105h
$ make
$ sudo insmod tg3.ko
$ sudo make install

再起動すればNICが使えるようになっているはず。
このあとは有線LAN繋いで作業。(DHCPじゃ無い場合は ネットワーク設定要)


3) とりあえず最新にアップデート

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade

わんさかと。


4) ディスプレイドライバと無線LANドライバのインストール
ディスプレイドライバと無線LANドライバは、システム → システム管理 → ハードウェア・ドライバ からインストール可能。それぞれ有効にして再起動すればおk。

これでようやく画面がきれいに表示されるようになった。あとは日本語環境くらい。


5) 言語環境の設定

システム → システム管理 → 言語サポート から、標準語言語を日本語に。
あといらない言語が入ってるので、英語&日本語以外のいらない言語のチェックを外して削除しておく。

あとはいつもの感じで足したり引いたりでお好みの環境を構築。

※ちなみに、rEFItでデフォルトの起動OSを変更したい場合は、OSX側で、/efi/refit/refit.conf の 「legacyfirst」を有効に(コメント外す)すれば良いです。


こんな感じでUbuntuが使えるようになった。結構面倒くさい。
もう少ししたら、色々情報が出てきてもっと簡単で正確になると思うので、急ぎでない場合はもう少し待ったほうがいいかも。